アート

ミュシャ

二つのスタイルで数々の名作を世に出し続けてきたチェコのグラフィックデザイナー。

アルフォンス・マリア・ミュシャはアール・ヌーヴォーを代表するチェコのグラフィックデザイナー、イラストレーター、画家。多くのポスターや装飾パネル、カレンダーなどを世に出した。
宝石や星などを女性の姿に喩えて表現するスタイルと、華麗な曲線を自由自在に操るスタイルを持っておりそのどちらでも有名な作品を残した。
イラストの代表作としては黄道十二宮・ジスモンダ。絵画ではスラヴ叙事詩がある。

代表的な作品

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アルフォンス・マリア・ミュシャは中学校時代には音楽家を目指して聖歌隊に入隊していた。しかし声が出なくなってしまい音楽の道を諦めることに。

その後、中学校を中退したのちは地方裁判所や舞台装置工房で働きながらデッサンの学校に通う。

この頃に影響されたのがハンス・マカルトとされている。ミュンヘン美術院に入学、卒業後はパリのアカデミー・ジュリアンに通うこととなる。

彼の出世作であるジスモンダは1895年にサラ・ベルナールという舞台女優のために作成した作品である。

当初は別の有名画家に依頼するはずだったが休暇などの理由から都合がつかず。ミュシャへと依頼が舞い込んだのである。

この作品は非常に細部にまで繊細な装飾を施していることが特徴的で、威厳に満ちている人物が描かれている。

当時のパリでは高い評価を得ることとなり、一夜にして彼を有名画家の地位に押し上げた。

その後もミュシャはサラ・ベルナルのポスターを多く描いており共に有名女優・有名画家としての地位を不動のものにしていくのである。

ポスターの他にも装飾パネルの製作も行っており、主に2点セットまたは4点セットの連作が多いことが特徴。女性の姿を描いていることが多い。

代表作としては四季・四芸術・四つの花・四つの宝石・四つの星などが挙げられる。

最後に挿画家としても活躍をした人物であることを紹介したい。東洋的な情景をドラマチックに描くことを得意とし、白い象の伝説やドイツ歴史の諸場面とエピソードなどは非常に高い評価を得た作品である。

宗教的思想により裏づけされた文学的解釈。それを芸術作品により表現できる能力に長けており、独自の世界観が評価され輝かしい業績を残したと言える。

晩年、ドイツ軍により逮捕されたミュシャは厳しい尋問を受けたことがこたえたのか体調を崩し、亡くなってしまう。78歳の生涯だった。

ミュシャ亡き後も彼の作品を愛する人々は後を絶たず、現在においても高い評価を受け続けている。

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