アート

サルバドール・ダリ

奇抜すぎるデザインを生み出していったシュールレアリズムの画家

サルバドール・ダリは20世紀のスペイン出身のシュールレアリズムを代表する画家である。自らを天才と称するなど奇抜な言動と作品で有名な人物であった。

作品そのものは風景画が多いが、写実的な描画方法に多重イメージを組み合わせたものという独特なデザインをしていることが多い。絵画以外にもオブジェなどの作成もおこなっており、こちらも奇抜なデザインになっている。その奇抜さ故にゴミ収集業者がゴミと間違えて作品を処分しかけたというエピソードを持つのはダリぐらいだろう。

サルバドール・ダリの主な作業

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1904年5月11日にスペインのルカタルーニャ地方にある裕福な家庭のもとでサルバドール・ダリは誕生した。幼い頃から絵画に興味を持ち、また才能も十分に有していたことから、1922年にマドリードの王立サン・フェルナンド美術アカデミーに入学し絵画ついて学んでいった。1925年には最初の個展も開いている。

そして1929年、後に自身の妻となるからガラ・エリュアールと出会い、1934年に結婚をした。 ダリ金銭面で無頓着なところがあったことからお金の管理はガラに一任することになるなど、マネージャー的な役割をガラは担っていくことになる。

ダリがシュルレアリズムに目覚めたのは1920年代のことであり、1929年にはシュルレアリストたちのグループにも参加した。だがその9年後の1938年に「ファシズムの思想を持っている」という理由によりグループから除名されてしまう。だが、このときのダリは社会的な人気は非常に高かったため、完全に縁を切ることはできず、シュルレアリストグループが国際的なイベントを開催するときは必ずダリを招待していた。

第二次世界対戦が終わったあと、ダリは頻繁に教会にいくようになり、やがてカトリックに帰依するようになった。このときからダリは聖母の絵画など宗教画も作っていくようになる。なお自身が作った作品の聖母のモデルは自身の妻であるガラであった。

1982年に妻のガラが死去すると、ダリ自身も激しく落ち込み1983年を最後に絵画の制作を止めてしまう。そして1985年、85歳のときにダリは心不全でなくなってしまう。

生前のダリは奇妙な行動や言動で知られている。例えば自身のトレードマークである上向きに伸びた口ひげがあり、これを作る方法を聞かれたときは「自分の髭は水飴で固めてセットしている」と答えている。

ただしこうした言動や行動はパフォーマンスに近く、親しい友人の前では細かいところまで気を使っくれたり、自身の繊細な面が出ていたりしており、本来のダリは割と常識人であったとされている。

とある講演会に呼ばれたときは、面白半分で潜水服を着て登場。ところが酸素供給がうまくいかず本当に死にかけたというエピソードもある。

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