アート

イワン・ニコラーイェヴィチ・クラムスコイ

イケメン過ぎる画家クラムスコイ!「ロシアのモナリザ」を描いた彼の絵画へ対する探究心がすごい

イワン・ニコラーイェヴィチ・クラムスコイ(1837年5月27日~1887年3月24日)は、ロシアの画家・美術評論家である。

1860年からは、約20年にわたって「移動派(官立美術アカデミーの制約に抗議したロシア・リアリズム美術の画家集団のこと)」の知的・精神的な指導者であり続けた人物。

何といってもイケメンではないだろうか。彼はロシアで最も知られている画家のひとりである。

代表的な作品

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クラムスコイは、ロシア南部オストロゴシクスの貧しい小市民階級の出身。

1857年から1863年までサンクトペテルブルクの帝国芸術アカデミー(現サンクトペテルブルク美術大学)で学んでいるが、そこでイタリアを至高の官製美術に反発。「14人の反乱」のリーダー的首謀者としてアカデミーから放校処分されている。

彼は、その仲間と共に、美術家組合を組織し、官立美術アカデミーの制約に抗議。リアリズム美術を推進した画家集団「移動派」を発足させた。

「ロシア人が美術の世界で独立独歩する時代がようやく来ているのです。外国のむつきを脱ぎすてるべき時代なのです」とクラムスコイはこのように述べ、風俗画や歴史画に取り組んだのである。

1863年から1868年までは、実用芸術奨励教会の絵画教室の教員となっており、画廊を設けて、ロシアの著名な作家、知識人、芸術家といった公人の肖像画を展示している。「レフ・トルストイ」、「イワン・シーシキン」、「パーヴェル・トレチャコフ」「ミハイル・サルトゥイコフ=シチェドリン」「セルゲイ・ボトキン」などの人物像を制作。肖像画家としても名声を得た。

クラムスコイの代表作「曠野のイイスス・ハリストス(イエス・キリスト)」は、イエス・キリストを英雄のように描いているのが特徴である。イエス・キリストの経験を、心理学的、英雄的に解釈したのである。

彼は、イデオロギー的な視覚芸術を大切に守り保とうと、美術の創作にエネルギーを尽くした。その頃の作品が、1883年に制作された「ロシアのモナリザ」と称される「忘れえぬ人(見知らぬ女)」。この作品は、「モナリザ」と同様にモデルがはっきりしておらず、当時は、娼婦を描いたとして批判を受けたようだ。

しかし、人気は高く、美しさは罪といったテーマを唱えている作品といえる。

あまりにもハードな生活のため健康を損ない、49歳の若さでこの世を去るが、クラムスコイの、芸術に対する探究心は、見習いたいほど鋭い観点を付き、実現しようとする意欲を期していると感じる。ロシアにおいて民主的芸術や理念が影響を与え続けているのは確かだ。

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