バロック絵画の形成に大きな影響を与えたイタリアの偉大な画家。ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ。
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオは1571年生まれのイタリア人で、バロック期を代表する画家として有名。彼の画の特徴は映像のような美しい写実と、光と影を明確に分ける表現。バロック絵画の発展に大きく影響を及ぼしたと言える。代表作は「聖マタイの殉教」「聖マタイの召命」など。
代表的な作品
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カラヴァッジョは1571年にミラノで生まれるも、幼少期に父親と母親を亡くし不遇の人生を送ることになる。
その後ミラノのシモーネ・ペテルツァーノに4年間弟子入りをしている。カラヴァッジオはレオナルド・ダ・ヴィンチの最後の晩餐をはじめとするロンバルディア地方の絵画に影響を受け、ローマ風のマニエリスムではなくドイツの自然主義絵画様式の手法に傾倒していったとされている。
マニエリスムは大袈裟な表現に陥ってしまっていた為だと考えられる。
1592年ごろには喧嘩で問題を起こしミラノを飛び出す。途方に暮れローマに逃げ込む事に。しかしこれが人生のターニングポイントとなったのかもしれない。
ジュゼッペ・チャーザリに弟子入り後、「花と果物の絵画」で画家としての才能を認められる。「果物の皮を剥く少年」や「果物籠を持つ少年」などもこの頃の作品である。
精密で写実的な表現で描かれる彼の作品は世の中に認められ、彼自身の評価も高いものとなる。
カラヴァッジオが最初に書いた宗教画は「懺悔するマグダラのマリア」という作品であり、空らしい写実性にあふれたものである。娼婦としての生活を悔やみ、周りには装飾品や宝石などが散乱している。そんな作品であった為に宗教的な画にはとても見えないと言った評価も下されていた。
その他にも「エジプトへの逃避途上の休息」・「イサクの犠牲」なども高い評価を受けている。
現代においてカラヴァッジオの評価は揺るぎないものになっている。それは高い写実性と自然主義からなるものであり、高い絵画技術を有していることが認識されているからに他ならない。
多くの名作を世に残したモネは逮捕や脱獄など数々の波乱に満ち溢れた人生を送る。それでも創作活動をやめることはなく生涯情熱を注いでいたとされる。
熱病、もしくは鉛中毒により1620年39歳という若さで死亡。後の世の絵画に大きな影響を与えた天才画家の一人と言えるだろう。