人から分かる3分美術史

[人からわかる3分広告史]1.デイヴィッド・オグルヴィ

「広告の父」と呼ばれる広告人であるデイヴィッド・オグルヴィを紹介します。

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こんにちは。人からわかる3分広告史。
今日はデイヴィッド・オグルヴィについて勉強していきましょう。

デイヴィッド・オグルヴィ。1911年生まれ。オグルヴィ・アンド・メイザーの創業者であり、「広告の父」と呼ばれる広告人です。
オグルヴィはロンドンの隣に位置するイングランドのサリー州に生まれました。父はスコットランド人であり、デイヴィットもそれを生涯誇りとしていました。
家は貧しく、オグルヴィは奨学金を受けながらオックスフォード大学に通います。
大学を18歳で卒業しますが、1929年の世界恐慌により就職がままならず、パリに移って料理人となりました。数年働いたのちスコットランドに戻ると、調理器具のセールスマンとなります。オグルヴィはマニュアルを作成したことでそのセールスで大きく貢献しました。
これを受けて、ロンドンの広告代理店「メイザー・アンド・クラウザー」の重役であったデイヴィッドの兄、フランシス・オグルヴィはデイヴィッドを自社に雇います。デイヴィッド24歳のことです。
オグルヴィは、広告動向の調査のためアメリカに1年間滞在します。そこでコピーライターのロッサー・リーブスと出会い、大きな影響を受けます。
その後、ジョージ・ギャラップの研究所に出向。統計手法による世論調査の手法を学び、実践しました。
第二次世界大戦が始まると、英国諜報部に就職となります。
戦後再びアメリカに渡ったオグルヴィは、メイザー・アンド・クラウザーの出資で「オグルヴィ・アンド・メイザー」を創設。当時TVCMなどの登場により「クリエイティブ革命」と呼ばれる広告の表現力の急速な向上が起きていました。
しかしオグルヴィは、広告におけるクリエイティビティに反発。リサーチ力を武器にしたオグルヴィ・アンド・メイザーは、躍進を開始します。
1951年のキャンペーン「ハサウェイシャツを着た男」では、アイパッチをつけた異国の紳士を主人公に据えた広告で一大センセーションを起こします。
1960年には、自動車の広告史上最も高名なキャンペーンの一つであるロールスロイスの広告を実施。コピーは当時の広告人なら誰でも暗唱できると言われたほどの成功を収めました。
1973年、62歳になると現役を退きフランスに居を構えます。1999年に亡くなるまで、広告業界の長老として影響力を持ち続けたのでした。

以上!

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