保育園義務教育化のメリット・デメリット
どーして小中学校は義務教育なのに、保育園や幼稚園は義務教育に含まれないの?幼児にだって当然、教育を受ける権利は保証されるべきなんじゃないの?って思っちゃうんだけど、まずはメリットとデメリットを挙げてみます。
日本において保育園の義務教育化については、議論が分かれるところです。以下に、その是非を巡るいくつかの観点を示します。
メリットと考えられる点
- 教育の機会均等:
義務教育化することで、すべての子どもが同じスタートラインに立てるようになり、教育の機会均等が実現される可能性がある。
うんうん、その「スタートライン」ってのがなんで小学校入学時に固定されてるかってのがよくわかんないんだよ。本当にスタートラインをそろえるのなら、生まれたときから同等で公平な支援や教育を子どもたちが受けられるようにして然るべきだと私も思う。
- 女性の社会進出の支援:
安定した保育環境が保障されれば、女性が職業に就きやすくなり、ジェンダー平等の促進につながる。
それもそうだけど、そもそもおかーさんの子育てへの負担感って相当あると思うんだよ。仕事に就けるか・続けられるか以前に、そういった育児への負担感・不安感みたいなものを軽減する意味でも、みんな保育園のサポート受けられた方がいいと思う。
- 子どもの発達支援:
専門的な教育を受けた保育士による教育が保障されるため、子どもたちの社会的、感情的、認知的発達を支援する。
「社会的、感情的、認知的発達」っていろんな人(大人や子ども)との関わりのなかで育っていくと思うし、何より専門的な知識を持った大人が早期に”その子”の抱える困難を発見するのにも有効だと思うよ。
- 待機児童問題の解消:
義務教育化により、保育所へのアクセスが改善され、待機児童問題の解消につながる可能性がある。
現状、施設も人材も不足してる。子どもを保育園や幼稚園に入れたくても入れないなんて状態は早く解消されるべきじゃない?
義務教育化すべきでないとする観点:
- 家庭の選択の自由:
保育園を義務教育化すると、家庭が育児の方法を選べなくなる可能性があり、子育てにおける家庭の自由が制限される恐れがある。
「家庭が育児の方法を選べなくなる可能性」ってのを考えるのなら、”小中学校だけ”が義務教育なのと矛盾しちゃわない?まーそもそも”保育”は厚生労働省の管轄下で…とか、ちょっと話がややこしくなりそうなところは一旦さておきだけども。
- 財政負担の増加:
義務教育化には多額の公共財政が必要となり、税金の増加や他の公共サービスへの影響が懸念される。
それ以上に、今以上に少子高齢化が進んでいったら、それこそ全体の税収含め、日本の未来は明るくないと思う。次世代を担う子どもたちを育てるためにも、子どもがほしいけど手が借りられない人たちの負担感を軽減するためにも、保育園から義務化していくべきだと思う。社会の運営にカネがかかるのはあたりまえで、中でも「重点化すべき課題」にはたくさんお金をかけるのって、必要な投資なんじゃないの?
- 多様な教育内容への影響:
国が定めるカリキュラムにより、保育園における多様な教育プログラムが制限される可能性がある。
「保育園における多様な教育プログラムが制限される可能性」って、小中学校だってカリキュラムの中でいろんな工夫して頑張ってんじゃん。保育園や幼稚園だって、カリキュラムのせいで…なんてことは問題にならないだろうし、論拠としては弱いと思うけどなあ…。
- 地域格差の問題:
地域による経済格差が義務教育化によってさらに明確化される可能性があり、均等な教育の提供が困難になる恐れがある。
それも「小中学校」と同じなんじゃない…?だからこれは「すでにある課題」として知恵を絞って、解消していくしかないんじゃない…?
結局、保育園の義務教育化を検討するにあたっては、これらの利点と欠点を慎重に考慮し、社会的合意を形成することが重要です。また、実際の政策を考える際には、現場の保育士の意見や保護者のニーズ、子どもたちの福祉を最優先に考える必要があります。
「子どもたちの福祉を最優先に考える必要」があるんだったら、なおさら保育園から義務教育化ってすぐにでも採用されていくべきだと思うんだけど。「各家庭に任せまーす」の結果、子どもたちが虐待受けたり、まともにご飯も食べさせてもらえなかったり…「家庭の事情」によって不利益を被る可能性があるわけだし。
給食費も無償化すべきじゃない?
給食費の無償化はつねに論点として存在するよね。ちなみに無償化してる自治体もあるから、そこは下に文科省の出してるソースはっておきます。
給食費に関しては地方自治体によって対応が異なります。給食費が無償でないことについては、以下のような観点から様々な意見があります。
学校給食実施状況等調査(令和3年度結果の概要)
また、2021年(令和3年)5月1日時点での給食費の額は、令和3年度学校給食実施状況等調査によると以下の通りです。
公立の小学校及び中学校において保護者が負担する学校給食費の平均月額は、小学校で4,477円、中学校で5,121円であり、全体的に微増している。
令和3年度学校給食実施状況等調査の結果 第2項調査結果の概要(2)
また、2017年(平成29年)に全国の都道府県教育委員会を通じて、1,740自治体に実施された、学校給食費(食材費)の無償化等の実施状況及び完全給食の実施状況の調査によると、無償化を実施している自治体は4.7%となっています。
無償化すべきとする観点:
- 教育の機会均等:
全ての子供に均等な教育を受ける権利が保障されており、給食も教育の一環と考えると無償化が望ましいとされる場合があります。
教育は無償、給食は有償って変じゃない?そもそも健康な体がなかったら教育以前の問題で、子どもの福祉が脅かされる状況だと思うんだけど。
- 経済的負担の軽減:
低所得家庭にとって給食費は大きな負担となりうるため、無償化することで教育を受ける上での経済的障壁を低減できます。
経済的なメリットもそうだけど、やっぱり子どもたちの成長に必要な栄養の確保は絶対に外せない課題だし、教育よりも先に等しく与えられるべき社会的なサポートだと思うのだけど…。
- 子どもの健康と栄養の保証:
全ての子どもに均等に栄養の取れた食事を提供することは、子どもの健康を保ち、学習の質を向上させるために重要です。
重要っていうか必須じゃない?給食費の取り立てが…なんて問題になることも多いし、もういっそ無償化したらそんな煩雑な事務的負担もなくなるじゃん。子どもの福祉を最優先しようよ。
無償化すべきでないとする観点:
- 財政負担:
給食費の無償化は地方自治体や国の財政に大きな負担を与え、他の福祉サービスや公共サービスに影響を与える可能性があります。
お金の問題だって言うんだったら簡単で、「出そうよ」。
- 家庭の役割:
給食費を含めた教育関連費用の一部は、家庭が負担するべきだとする考え方もあり、子どもの教育に対する家庭の責任を重視する声もあります。
別に現状だって家庭の事情やアレルギーで給食食べてない子どももいるじゃん。無償化のデメリットにはなんないよね。
- 選択の自由:
無償化によって運営の効率化が求められる場合、給食の内容が制限される恐れがあり、選択の幅が狭まる可能性が指摘されています。
必要なのは栄養。メニュー云々の問題はさておき、すべての子どもたちが等しく栄養を得られるように国が施策すべきだってところには影響なくない?
- 適正な価格認識の醸成:
給食費を支払うことで、子どもたちに物の価値を理解させ、適正な価格認識を育む教育的効果があるという意見もあります。
そんなん給食以外でやれよって。
給食費の無償化に関しては、教育の公平性、家庭の経済状況、財政の持続可能性、教育の質など、多くの要素を総合的に考慮する必要があります。実際には、一部の自治体では給食費の一部または全部を補助するなど、様々な取り組みが行われています。
まとめ
長くなったのでこのあたりで締めます。メリットとデメリットを列挙・比較してみても、やっぱり「保育園から義務教育化すべきなのでは?」というのが私の意見です。
みなさんは、どう思いますか?