目に映る「印象」をキャンパスに映し出し、印象派の代表画家との呼び声も高い天才画家。
美術分野に興味をもっている方に、モネの名前を知らない人はいない。
そう断言しても良いほどにモネの名前は有名だ。
伝統的なアカデミズム絵画の手法に縛られない自由な絵画を生み出し多くの名作を生んだ。
数々の名作は評価が高まっており、数十億円で落札されたものもある。代表作として、ルーアン大聖堂・日傘をさす少女・印象日の出などがある。
代表的な作品
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モネは1840年にパリで生まれ、その後ノルマンディー地方で幼少期を過ごした。少年時代から絵を描くのが非常に得意であり、売り物としていたと言われている。
18歳でブーダンと出会い、油絵制作の基本を習った。その後パリでルノワール・ピサロ・バージルなどと出会い、お互いに切磋琢磨していくのであった。
1874年には後に第一回印象派展と呼ばれる個展を開催し、代表作「印象・日の出」などを出展するも、評価は散々なものとなる。
その後も精力的に活動を続け、「積みわら」・「ルーアン大聖堂」・「ポプラ並木」などの作品を残す。
晩年は視力が低下し制作活動に支障をきたしたが、白内障の手術を受けなんとか「睡蓮」の製作に没頭。86歳で生涯を終えた。
「写実」から「印象」の再現へ
モネのカタログ・レゾネには2000展以上もの作品が収録されている。
モネら印象派の画家の特徴は伝統的なアカデミズム絵画のように多くの縛りのなかで描く絵画とは違い自由な作風である。また、ロマン派・バルビゾン派・クルーべ・マネなどの特徴を受け継いでいることも挙げられる。
モネは「印象を」キャンバスに再現することを求め続けた。戸外製作において日光や風景を目に写った印象をそのまま描くことを重要視していたとされる。
独特の感性と鋭い観察力を駆使して作り上げた数々の作品はモネが生きている時から市場価値が上がり、後に数十億で落札された作品も存在する。
それほどまでに市場ではモネの作品が評価され続けている。
モネの作品が収蔵されている美術館は、フランスのオルセー美術館・マルモッタン・モネ美術館。アメリカのメトロポリタン美術館・シカゴ美術館など錚々たる美術館に納められている。このことからもモネの偉大さがよくわかるのではないだろうか。
モネと浮世絵
モネは日本の浮世絵をこよなく愛していたと言われている。自宅にも浮世絵を飾り、少なからず影響を受けていた。
幼少期から好んでいた説や、オランダ旅行の際に浮世絵の魅力に気付いた説などがあるが一番有力なのは1862年以降にパリで浮世絵が販売されていた頃ではないかという説である。